織り織りのうたプロジェクトについて

「被災地に手仕事を。織りがつないだ物語」

2011年3月11日、東日本大震災。
この震災と津波は、岩手県岩泉町、田野畑村、宮古市など北三陸沿岸にもわれわれの想像を遥かに超える未曾有の被害をもたらしました。明治、昭和と記録的な大津波を経験してきたこれらの地域でさえも規模を超えた津波の前にはなすすべなく、住まい、職場、暮らし、文化そして多くの住民の命までも一瞬のうちに呑み込み奪ってしまいました。
震災から半年。絶望の淵からの懸命の復旧作業により住民は避難所から仮設住宅へ引越しできたものの、肝心の仕事再開の見通しが立っていない方がほとんどです。破壊された漁業、農業、商業施設の復旧は遅々として進んでいないのが現状です。しかし、悲しみと絶望から必死で立ち上がろうとしている住民の明日の生活を思うとき、立ち止まっている余裕などないことは、かの地へ行ってみればすぐに判ります。震災前のようには仕事ができないまでも、「お金だけではない気持ちの拠り所としての仕事」を、何かないかと不自由な暮らしの中、皆さんそれぞれいま出来ることを探し続けています。

「余った支援物資から裂き織りがはじまる」

岩泉町被災地でのヨーガボランティア活動の中ではじまった「ヨーガマットを贈る支援活動」。集められた支援物資の中には使用に耐えない中古の衣服、もらい手のない衣服が山積していました。これらを裂き織りの材料としてリサイクルしながらヨーガマットを東京狛江のヨーガ教室(ヨーガライフソサエティグループ、トリャンバカムヨーガセンター)の仲間で織り、被災地の方に贈ろうというもの。3ヶ月ほどで約30本ほどのマットが出来上がりました。
ところが予想を超えることが起こり始めました。とくに決まりごともなく無心で織られたそれぞれマットの出来栄えがなんとも美しい織物作品となったのです。そうして被災地で手渡されたマットは避難所の方たちの心をあたたかく癒し、すでに支援物資の域を超えていました。

「織りがつながる、被災地とともに織ろう」

「この裂き織りヨーガマットを被災地の方たちの仕事にできないでしょうか?」
岩泉町の織り手の方に訪ねると岩泉町だけではなく隣の田野畑村の織り手、嬉しいことに仮設住宅のお母さんたちで興味があるので織ってみたいという方々が現れ始めました。
「やることがなかったからうれしい。」
「織っているときは真剣になるからとっても楽しい。」

三陸沿岸はリアス式海岸という海と山が入り組む豊かな自然に恵まれた地域です。昔から山仕事や漁の合間に家族の衣服や装具などを母や祖母たちがあつらえるといった手仕事の文化が残っています。古くから伝わる手仕事を、いまこそ大切なものとして活かしていける土地なのかもしれません。東京から奏でた「織りのうた」は三陸へと繋がり、ついに「織り織りのうたプロジェクト」商品として生まれることになりました。

「これからの暮らしのための手仕事」

震災と津波は三陸から、もの、いえ、しごと、命までも奪い去りました。
すべてを無くした私たちは、これからどういう暮らしを始めていくのでしょうか?
ふたたび無いものをねだり、ものを消費し続ける暮らしを続けるのでしょうか。
そして、本当にそれは必要なものなのでしょうか?

今回の震災により私たちは、肝心なときに必要なもの、必要でないものに気付かされました。
そして家族や地域のこころの繋がりがいかに大切なものかを知りました。

本当に必要なものは自分たちで工夫してつくり出していくもの。
地域の産物と培った技を活かしながら、自然に寄り添う暮らしを育てはじめる。
そのお手伝いができることを心より感謝いたします。

*****

このプロジェクトは、東日本大震災の被災者を地元に残る手仕事の織物製作によって就労支援することを目的としています。
商品の売上から材料費、販売にかかる経費を除いた金額を、被災地の織り手さんに直接お渡しいたします。
商品の売上のうち材料費や販売経費を除いた40%が仕事の対価として織り手さんに直接支払われ、5%が作業場である工房の運営費に充てられ、5%が現地被災地全体の復興義捐金として岩泉町へ寄付されます。

運営に関わっているスタッフは、全てボランティアで活動していただいております。
皆様方のご支援が、被災者へ直接の生活支援となります。どうぞ温かいご支援をよろしくお願いいたします。

織り織りのうたプロジェクト

発起人・役員:
代表:早野智子(トリャンバカム・ヨーガ・センター 主宰) 
理事:早野正寿(株式会社はやの意匠 代表取締役)
復興支援団体「三陸のともしび」

協力:
てどの蔵てしごとや 主宰 工藤リセ(岩泉町)
スピンクラフト岩泉 主宰 工藤厚子(岩泉町)
糸ばた工房 主宰 和久石タイ子(岩泉町)
ニット&健康カフェ悠遊 主宰 寺崎慈子(東京調布市)

織り織りのうた岩泉工房:
027-0421岩手県下閉伊郡岩泉町小本字小掛106仮設倉庫7-1
Tel 080-5464-1050(担当:早野智子)

事務局:
201-0012東京都狛江市中和泉2-22-10-A103
Tel/Fax 03-5761-5442

お問い合わせ:
oriori(アットマーク)tryambakam.jp
*(アットマーク)を@に置き変えてください

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One Response to 織り織りのうたプロジェクトについて

  1. 支援物資といいながら、使えないような服を送るようじゃ情けないです。その使えない物資を今度はうまく資源として美しいマット(私には必需品のヨーガマット)に加工されるなんて発想の転換が素晴らしいですね。心がこもった岩手の美しい自然が織り込まれたヨーガマットすごくほしくなり、注文させていただきました。

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