清水川の話『聖なる蘇りの水』

早朝の清水川(Photo by Satoko Yaegashi)

早朝の清水川(Photo by Satoko Yaegashi)


【織り織りのうた】の工房がお引越し。まもなくです。
今度の工房は、これまで、私達が寝泊まりに遣わせていただいていた『あっけら館』の隣で、さらにその脇は清水川が流れています。2階の工房からの眺めは最高です。そんな、新しい工房となる場所のお話です。

こんど工房となる古いお家は、かつて岩泉では老舗の料亭さんで、結婚式なども行われていたと聞きました。
2月の活動の時、この古いお家の掃除を…しました。いやあ、大変でしたが、しっかりとよく出来たお家でした。作業中にこの家の話を聞いたのです。
通りゆく人が、道すがら、
「こんど誰がくんのかな〜って思って・・・」
「だあって〜、私はここで結婚式をしたんだものお〜」と。
既に数名にお会いしました。

そんな料亭さんですが、
ウリは「うなぎ」だったといいます。
料亭の前のこの清水川でいつも鰻を放流し、
「仕入れてすぐは美味しくない。この清水川に3日は泳がせないとうまくなんねえんだ!」と言う主人のこだわりで、予約は必ず1週間前までだったといいます。仕入れたものは「よその鰻」、3日間泳がせることで、岩泉のウレイラ山からの清水によって「清水川の鰻」に生まれかわるということなのでしょう。清水川は、『神聖なる蘇りの水』という訳です。

4月からは料亭から十数年たって、工房として生まれ変わりスタートします。
隣の「あっけら館」の2階ではヨーガ教室が誕生します!
2件並んで、人々が集まる場所になればいいな。
毎日清水川に水で清めをすることにしましょう・
目の前を今日も初々しい神聖な清水川が流れています。
カタンコトンと織りのリズムと清水川の流れが奏でることでしょう。

♪ ♬・・・・・♫

…町の皆さんが気になっていることがひとつあるそうです…
あの「秘伝の鰻のタレ」は何処に行ってしまったんだろうか…?

3月15日分が飛びたちました。

山マット。雪山をイメージされたと織手さん。

山マット。春のきざし、気配を感じる初々しい色合いです。

虹マット。縦糸を改善し、色が浮き出るようになりました。

虹マット。同じ虹マットでも、とても明るく元気がでます!

織手さんは月に2回、10日と25日に織り機からマットを外し、完成品を東京に送って下さいます。
上記は3月13日に届いたものです。
皆様のご支援が続いております。11月の販売スタートから、織手さんの織ったマットは都度都度ご注文者の元へと届いています。
ここにきて4〜5本のゆとりが出ましたので、これまで昨年3・11以来途切れることなく物資配送、古着集め、募金によるお見舞いで支えてくださっていたトリャンバカム・ヨーガ・センターの皆様にお見せすることができました。まだまだ長く続きます。ある意味、私たちの日々の歩みを見ているかのようです。引き続き、ご紹介など拡めていただければ嬉しく想います。ポスターなどダウンロードできますが、チラシやパンフレットの設置をご希望の方、ご連絡をお待ちしております。

縦糸は{時}の流れ
横糸は{心}人々の、織り成す心、いろいろに変化する時々の心です。
縦糸と横糸が交差し、{今}の現れがあります。

【織り織りのうた】ヨーガ・マットから『瞑想マット』発売スタート!


美しい、真っ白の『瞑想マット』が織りあがってきました。
思わずため息の美しさです。
縦糸も横糸も真っ白です。
そもそも私たちは、
縦糸を{時}の流れと思っています。
横糸を{心}人々の、織り成す心、いろいろに変化する時々の心です。
縦糸と横糸が交差し、{今}の現れがあると。

この白です。
言葉を失いました。

白は特別注文になります。真っ白というのは、古着の中から見つけるのは難しいのです。新しいものは支援物資になるため、なかなかありません。

ここでは、海・山・虹バージョンで紹介します。
先日だいぶ売れてしまいましたので、現在あるのはこちらの写真です。早い者勝ち〜♪連絡お待ちしています。
写真の上にカーソルを持っていくと大きさと値段が出ます。




あれ?!人気上昇中?!!

 

人気モノ♪岩手日報エコバッグ 

かなり押し売り状態で皆さんに協力購入いただいた岩手日報エコバッグが、リピートされます。
おそらくご購入の時は「あまり使えそうにないけれど、ま、支援、支援。。。」といった感覚であっただろうと、こちらも恐縮しつつ・・・でありました。
ところが、みなさんより、お世辞ではないと思う声や反応をいただきました。
『先生、この間のバッグ、好評よ〜。今日もあるかしら?』
『あのバッグで電車にのっていたら、読んでいるんですよね。支援とか、そういうのなくても、普通にオモシロイ!いいですあれ!また来週買いますのでいくつかよろしくお願いします。』
と。いやあ、よろしくお願いします。
さらに嬉しい繋がりがはじまりそう?!
『染地のポワンポワンさんへ新聞バッグ持って、朝パンを買いに行ったら「いいバッグですね!」と言っていただいて、…それで、おいていただけることに!』
と言うではありませんか。

おお〜
大声で届けた〜いっ
「岩泉の御婦人方〜っ。イケますぞ〜、頑張ってくださーい。」

先月岩泉町の御婦人方はこう言っていると聞きました。
「東京の人たちは変わっているね〜。これをお金出して買ってくれるっていうんだから!」

ナニワトモアレ皆のやさしい微笑が奏であっていれば、橋渡し役の【織り織りのうた】は必要性を感じて継続させていただきます。どうぞみなさまよろしく、たのしく、これ、なかなか〜♪とお囃子ください。

2011.3.11 震災から1年の日


各地域で『慰霊祭』が執り行われます。
小さな区域、町の壊滅の場合、被害は全く同じでも、被災に遭った人の数が数字的に少ないので、隣の区域との合同慰霊式となるそうです。被害の場を慰霊したいわけなのですが・・・仕方のないことなのかもしれません。しかし、これまでもあらゆる側面で、やはり小さな集落であるがために・・・とジレンマを抱きました。小さな集落は愚痴ることなく、「言ってないで、自分たちでなんとかするしかないんだ!」と本当に、口数少なく、なんとも自分たちで全てやってきた1年でした。外側からみている我々の方が励まされる思いでありました。

小本地区も、ちいさな200名のエリア。壊滅ですが、当初から手が行き届かず、結局自分たちで全て片付けて外郭の整理をおえました。
この1年目をどのように迎えるかと話し合われたそうです。隣の田野畑などとの合同慰霊祭になることも、予測通りあがったといいます。
しかし、町で、実施しることになりました。
小さな地区ですが、地震発生の2時46分に、小本駅前ひろばで執り行われます。
謹んでこの式に参列させていただき、小本地区を慰霊し、小本の人々とこれまでとこれからを慰霊します。

『三陸のともしび』では、この日小本を訪れます。
これから、小本の方々が求める限り、【織り織りのうた】による仕事支援を続けていく志への誓いと、被災者のこころの平和。仕事に専心し、こころ穏やかな日々を祈りたいと思います。

一緒に参列される方、これからでも受け付けます。
1泊2日でも、2泊3日でも両方可能です。
慰霊式への参列は、時代の流れへの挨拶です。そして時代を生きる人々の平和を、地球の平和を祈りましょう。

ご希望者はこちらよりお申し込みください。