6年目のタグ

もう7年。
いまになってタグ?
遅く感じられるかも。 でも、今です。

これまで買った方にお送りできるかしら。
わからないけれど。

祈り からコレを形にしておきました。
祈りには
願って手を合わせる 祈りと
省みて手を合わえせる 祈りとある。

ある詩人が言いました。

人は苦しいとき 何か必要なときに祈る。
けれど喜びにあふれたとき、豊かな日々にも祈って欲しい。

と。

家を建てたかった。
はじめ、
津波で家を流された人たちは家に還りたかった。

 

城壁の内側に家をたてる前にまず理想のあずまやを荒野に立ててみよう。
夕暮れに家路が恋しくなるように、心の中のさまよい人も我が家を思うのだから。
家と身体は同じ
陽の光のなかで育ち、夜の静けさのなかに眠る。
夢も見る。
家は夢を見ないのか?
家は夢のなかで町を出て、林や丘の上へと向かわないだろうか。

すべてをこの手に集め、種の様に森や丘に播いてあげたい。
そのとき人々はどんなにか協力して出会うだろうか。
森の谷間は街路となって、緑の小道は路地となって。

恐れから人の祖先はお互いをこれ程近くに集めてしまった。
恐れがかまどと畑を隔てることになっていく。
家の中には何があるだろう
扉を閉じて守ろうとするものはなんだろう

そこに平和は
持てる力を発揮したいという強い静かな望みは
心と心の頂きを結んでかすかに光るアーチが共に暮らしているものの姿

快適さだけの欲望になってはいないだろうか。
それが姿も見せず家に入り込み、はじめは客人だったのに、やがては主人になり
ついには支配者となってはいないだろうか

新しい家に置いたソファは人を調教する。
その手は絹の手触りでも心は鉄。
子守唄で眠らせてくれてもほんとうはベッドの傍に立って 肉体の価値をあざけっている。
人をもっと大きな欲望のあやつり人形にする。
快適さへの欲望は魂の情熱を殺す。

人は空間の子供
けっして囚われたり調教されたりしてはいけない。
家は錨(いかり)ではなく、帆柱に
傷口をふさぐ塗り薬ではなく目を守る瞼にする

戸口をくぐれるようにと翼を畳んではいけない
天上で頭を打たないようにと首をたれてはいけない
壁がひび割れて倒れないようにと息をひそめてはいけない
どれほど大きくて立派な家でも 人の心の神秘を憧れを閉じ込めることはできない
そのとき病気になる

自由な心の住むところは大空という大邸宅
扉は朝霧で窓は夜の歌
夜の静けさなのだ

(詩人の言葉)

そう、
7年が経過して
願いが形となったとき
忘れ物がないか
願ったときと
省みた祈りに還る

このタグはそんな象徴、印、シンボル。

oriori no uta
織り織りうた

tomoko

まとめてご報告


ぽこぽこ 雪の表情はずっとみていられます。
こんな風に…とご注文のマット。
さてさて
まとめてご報告m(__)m

時は風のよう…そして
特急列車。あっというに去り気が付けば死は目の前。ヨーガの先生がいつもおっしゃっていた言葉。
時間をとても大切に見ていたようです。

『織り織りのうた』の一ヶ月を振り返りました。
アップできないでいた景色をみるだけの仲介人でした(^_^;)
働き者の織姫さまに合掌礼拝。その姿勢をわたくしの毎日の励みとしたいです。

5月4週目は染をしました。
そして、工房でもできるようにと、師匠先生から染の大鍋をいただいた『織りり織りのうた』でした。

6月2週目注文のマットは仕上がっていて、無事15日便で配送されました。
さらに工房には染の勉強本がありました。
織手久米子さん、いただいた大鍋と向き合う準備で勉強されていました。
そして、その本に出ている草木を探しに、周辺を歩いてみたとおっしゃっていました。
染の材料になる草木が案外あることを知ったそうです。
着々と準備をされています。
わたしもサポーターとしてすこし勉強しようと本を持ち帰らせていただきました。

6月4週目注文のマットは仕上がっていて、7月配送分が無事納品に。
草木染めに使う発色剤や色留の薬品を専門店で購入して持っていきました。
久米子さんはさらに勉強されていました。
日常の材料でむかしから発色や色止めをしていたもの。
酸化鉄を買わずとも鉄成分の作り方など読み込まれていました。

そこから手つくりされるのか!

話を聴けば、
昔から染はあった。
薬品は最近のものだと思う。
インターネットで買い物できないからちょっといろいろしているの。と。

お金はあれば買える。
購入するということはその商品に惚れ込み合掌することだから、
薬品にはそれがあんまりできないという。

ああ、生きたヨーガの教えでした。

さあ、7月2週目の訪問。やはり注文分のマットは仕上がっていました。
せっかくいらしてくれるから今日仕上げたという。
仕上げることがお礼だという。
お互いによってなりたっていることを、そうした言葉で実感し、しっかり紹介していこうとわたしも思い直しの背が伸びる。
さらに、工房で手伝いをしてくださる方の分のマット、特別デザインを仕上げられていました。(写真)
どんなデザインにも応えられるように、
早朝や夕暮れ、自然が織りなす色を見つめるのだそう。

合掌