「織り織りのうた」大声で歌うよ〜、いっしょに歌いませんか?
2014/07/29 コメントを残す
「こんにちは〜遅くなりましたぁ」
「織ってたよぉ〜お疲れさまぁ」
4週目の26日、這うように(寝不足でふらふら)訪れたけれど、織手の久米子さんの姿に力をいただく。
毎日放送ラジオ局から依頼の10枚を織り上げ、完成させていらっしゃいました。
今日は御用あっていつもと違うルート。宮古周り106号で小本入り。盛岡から3時間。
海沿いの道路がすべてきれいなコンクリートに変わりました。前もそれほど悪くなかったけれど…
行き交う車はダンプ、ダンプ、ダンプ…どれほどの土砂が利用され、山が崩れたのだろう。
山を崩すために道もつくられたようだ、目の前に見える山の樹木が切り倒され山肌がみえています。
津波の次は土砂崩れでは……。
工房の前の堤防工事。「織り織りのうた」を通じて工事経過を見てきました。
2014年1月に終わる予定が3月まで延期に、さらに6月までと延ばされたと聞き…今日は7月末だがまだ工事は続き終わる気配はなし。
がんばっても1ヶ月以上はかかりそうな気配です。専門家ではないのでわからないので何も言えませんが、とうに約束の6月は過ぎていることは事実。
疑うと雪だるま式で心はあっちこっちをつつき出すものですが、つついてします。工事経過もおかしい。積み上げたと思ったら崩し、また積み上げと、子供の砂遊びのようにこねくり回している。
ご苦労さまであるが、どれほどの施工費があてられ、また、延期されるごとの人件費はどうなっているのか。
澄んだ海辺の雰囲気は今はない。未来に向けての工事だろうが…経過中はどうでもよいのか。
一日の災害と数日の何もなかった光景が目に焼き付いているが、
いま、こうして毎日毎日の荒々しい空気、どうなるのかも知らされていない、聞く宛もない、不透明な中に暮らしている人々を思うと、心が擦れていくようだ。環境は人を変える。自然の一部である人間は環境で変わってしまう。この中に居て、明るい、よい思考が生まれるとしたら、よほどの強い信念がなくては、ただただ暮らすだけになるだろう。
しかし
強い!織手久米子さんは強い!
人というのはすばらしい力をもっているものだと背中を一発殴られた気持ちだ。
お父ちゃんもあの日以来、大波小波うねりに嵐と切り抜けてきた父ちゃんもプツリと年齢もあって止まった。
先祖代々継いできたたくさんの土地も、この世代で手放した。なんとも小さなお金で。
その土地の割り振り方、「よくわかんねえ」。こころのない所在まわしの責任逃れで、「よくわかんね」これで落着いて暮らす土地は決まるのか?
心の不安や闇は明けないまま
陽は昇り季節はきちんと恵を与えてくれる。気持ちがどうであれ、海が大手を広げてくれる。働く。
この時期は数少ないウニの口開け、貴重な日だ、精を整えて向かうけれど波の様子で中止になる日もある。
畑は手放したので借りている。ありがたい収穫、そして世話をし続ける。明日の収穫だもの。
「あ〜!やるよ〜100足展!!」
「!何ですって?!」
布もいっぱいあるし、布草履(ぞうり)の作り方も教わった。そのための道具も大工さんに作ってもらった。
言い出しっぺだから毎日一足がんばっぺし!
楽しいもの〜
とにかく楽しい〜
その話、了解!
来年2015年の夏、工房でしよう100足展!
織り織り作品展示展、テシゴト展!
どうしたらいいかわからないけれど、しよう!
織り織りのうたの展示
そして
100足草履展
そして
沿岸各地のテシゴト展
そして
モノガタリ
を
久米子さん…なんと、なんと、頑丈で丈夫で ただただ邁進する方なのでしょうか!
全国の支援団体のみなさんへ!
支援する皆さん、きっとみなさんも被災者の姿勢や志に多くの力をいただいているはずです。姿勢を正され支援するこころの灯が強まるのではないでしょうか。これまで見過ごしてきた社会の矛盾に気付かされているはずです。津波は人間に気づかせるために津波となったのでしょう。
私たちは支援団体でもありませんから、補助金などとの関わりはありません。利用の申請をすればよいのかもしれませんが、支援組織というのは予算を組んではたらく組織ではないと思っています。他に必要としている実際があるのですから。ただ、「どうかその姿を応援する、何もできないけれどいっしょに歩こう」と心で応援をしているのです。そしてつなぐことはできる。全国にメッセージを送り、姿勢で示すこと。
メッセージはただひとつ。
循環の教えに沿った暮らし
大宇宙の循環に沿えば、人のいのちであれ、モノのいのちであれ、食のいのちであれ、土壌や空気、水のいのちの合い補いの関係が在りありと見えてくる。見える循環が見えないのか!と、その姿勢を示すこと。協力支援者を募集。工房を展示室に変える智慧と力をいっしょに注いでくださる方、問合せをお待ちしております。
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