10月の第2便 

9月分が一ヶ月遅れて出発致しました。長く、長くお待ちいただきました。

北区赤羽のS.Jさまへ、本日二枚のマットが配送されました。一枚はご自身、そしてもう一枚は当時被災地のボランティア活動をされたというご友人さまへの贈りものマットとのこと。やさしく広がる平和の輪。Sさまの寛き心に、あたたかなお心に感謝し合掌です🙏。

わたしたちは仕上がったマットに名付けます。これがなかなか楽しいものです。皆様に名付けていただくのも良いかもしれませんね😲。

虹(グラデーション)マットはあたたかな暖色でとホッと和むグリーンが中央に。『仄か(ほのか)』と名付き、

山マットは山吹色や桃色が注ぐ光が戯れているようです「木漏れ陽の」と名付きました。

2021.1015便東京都北区赤羽のS.Jさまへ  
虹(グラデーション)マット『仄か(ほのか)』

2021.10.15便 東京都北区赤羽のS.Jさま
山マット『木洩れ陽のうた』

 織手の三浦久米子さんは、震災前は漁師であるご主人の手伝いをされていました。いま、仰られます。「改めて海の色を知った」と。ずっと、いつも、毎日見ていた海やオモトの景色だけれど、被災後織りをするようになって改めて海や山、空の色に感動したと。毎日与えてくださる贈りもののようだと……。

 たんたんトントン…毎月途切れることなく十年以上。作品を仕上げては、私たちを喜ばせてくださる織手の三浦さんです。織手さんの手は、思いを伝える表現の笛、時は音色。仕上がるマットは歌です。どうぞ楽しくご活用ください。

織り織りのうた oriori-no-uta

10月10日発!『いつまでも』

近頃はポチッとクリックで翌日には思う商品が届きますね。

【織り織りのうた】のマットはご注文をいただいてから織り始めますので一ヶ月半〜長くて二ヶ月お待ちいただくのです。織手さんは使う方を思って準備を始めて漁の手伝いや山の仕事をしながら機織りをします。ですから商品であり作品の作り置きというのはありません。

岩手県は岩泉町、三陸海岸。オモトと言う漁村地区の工房で制作しています。工房は海が目の前にある漁業倉庫で織っています。

被災で始まったこの手織りのマット。同じものはない作品は十年で450枚ほどになりました。

さて、今月は埼玉県は桶川のU.K様へ。「虹(ランダム)」マット。

『いつまでも』と名付きました。わたしたちは織り上がると作品に名前を付けております。

やわらかな色合いがずっと続いています。……見ていたら、何だか願ってしまいました。

空にかかる美しい虹に心が寄せられるといつまでも眺めていられます。

そんな充足感や穏やかさの広がる毎日が続くなら、どんなに素晴らしい世界だろうと。

この二年、ニュースは感染症一色、私たちの心は落ち着かず間のない不安や驚きの日々でした。

穏やかさや嬉しさ、喜び溢れる心を忘れたくありません。

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織り織りのうた

8月、9月のご報告

 岩手は三陸。2011.3.11大津波以降、古着を機織り(はたおり)で手織りし、大きなヨーガマットにリメイクする活動を続けています。織手は被災者の方々。2011.7月より活動を開始し、同年11月に販売を始めました。10年以上経過した今では、お一人となった織手三浦久米子さんがトントン・・・織っています。このサイトを通して皆さんと被災地から始まった活動を繋ぎます。

 8、9月は仲介人である応援者早野智子が、当サイトへの問い合わせや受注対応できないでおり失礼致しました。お詫び申し上げます。
 期間中の報告です。
8月

 下旬にお電話が二件ありました。
 ①古着を送りたいので、送る古着の種類に関するご質問、
 ②要望の古着でマット制作が可能でしょうかというご質問。

①応答:当時は何でも受け入れさまざまに活用させていただいておりましたが、現在では制作商品を以下に絞り、古Tシャツを中心とした古布がございましたら、そしてお送りいただけるようでしたら喜んで頂戴して活用させていただいております。

 (販売商品:古布の種類)

 手織りヨーガ・マット : カラーTシャツ。※黒色不可、トレーナー生地は厚すぎで不可。

 布草履(ぞうり) : 着物やその端切れ。薄手木綿生地。

②応答:可能。一枚のマットは幅65㎝、長さ180㎝が基本で長さのみ変更できます。

    基本の大きさで30〜40枚のTシャツが必要です。

9月

 ご注文が二件いただきました。受注に対応した詳細書面を配信できない旨をご説明し、受注を承り制作作業に取り掛かりました。

以上です。

 

 十年が経過した今でも、こうして古布をお送りいただけるお心に感謝します。毎年お送りくださる方や、輪を広げてくださる支援者もあり、やさしい輪の広がりを感じます。また、ご注文も、注文者のブログやInstagramの写真を見てという方も多いです。世の中の柔らかで和やかな広がりです。

 毎日、見聞きすることへの懸念や疑念の変化の激しい昨今です。見聞きした後のわたしたちの行動が、誰かの幸せや喜びへ繋がるような、やる気が失せてしまうのではない平和な行動の毎日へ広がることを祈ります。

 二度はない現れる色いろ。空も海も大地も、一瞬一瞬を顕にし、瞬間にすべてを放っています!

 

7月15日便 今日が未来だよ!

虹・グラデーション『今日が未来だよ』

7月15日便が出発〜 🕊
わたしたちはマットに名付けます。
見ていると、だんだんと・・・
なんとも力が湧いてくる、勇気や励みをいただく明るさと広がりがあります。
『今日が未来だよ』と名付来ました。
いまのこの満足や充足感を、心配して不安に思わず、想像をあれこれせずに、
思うままの喜びを広げていきましょう〜!

狛江のヨーガの会員のK.Sさまへ。

教室の皆さんも一緒に広げたマットを見る機会になりました。
「織るのにどれくらいかかるのですか?」会員の方からの質問でした
「頑張れば・・・
①縦糸を立て、
②綜絖通しまでに1〜2日間。
③縦糸を機織り(はたおり)機にかけて
④縦糸を巻くのに、1日、
⑤横糸になるTシャツを選んで、並べて、イメージを作って準備とカットに1〜2日。
⑥そして織りに2〜3日
⑦仕上げに1日。
こうした工程を熱心に向かえて10日。
けれど、私たちもそうですが、合間にいろいろ入るものです。
まして、織手さんの主は、ご主人様の漁の手伝いや後の処理です。
そして、80歳を超えられました。
そのために、2ヶ月の時間をいただいています。
しかし、ゆとり持ったつもりでも、漁や畑仕事の合間でせっせとやって、その時間がかかるのです。」

「それだけ向き合ってもらってこの値段は安いですよね!」
「贅沢ですね〜」
わたくしは何も応えられませんでした。

望むモノが近くにあって、モノと暮らすこと自体とても贅沢でなんです。
本来、モノとヒトはそういう関係だったと思います。

値段というのも、そもそもが向き合ってくださることへの感謝の謝礼です。
この辺りがすっかり、わたしたちの感覚から薄れてしまっているのではないかしらと
応えられない時間が流れました。


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珠手箱(たまてばこ)

わたしたちの珠(たま)ちゃん、賜(たまもの)はなんでしょうね。
先日、織り織りのうたの三浦久米子さんから、
海の岩の上を波の動きに合わせ行ったり来たりして収穫した(80歳超えの超人っ!!)ひじきをいただきました。
というのも、珠手箱が楽しくて、嬉しかったと😍

「ヨーガの会員だという人から古布が届きました。中には古布がきれいにたたんであって、ひょいと手に取ると
お菓子が出てきました!また布を取るとまた🍬今度はキャンディーがっ🎁またTシャツを取るとコーヒー☕️💓❣️💞
楽しくて楽しくて!こんなに楽しい箱は初めて!」とそして「よろしくお伝えください」と。

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織り織りのうた 2021ー夏ー

折々の日々
織り織りのうたは、毎日を歌います。

マットが仕上がってきました。
ざっくり感
しっくり感
静けさ
気持ちが良いですよう。

トリャンバカムヨーガセンターは、インドでも昔から使っていた、こうした手織りのマットを推奨しています。
手織りのヨーガマット【織り織りのうた】は、震災を機に始まり、10年を迎えました。
織手は岩手県岩泉町、三陸オモト地区で織っています。

三陸の被災地は、報道されているように生まれ変わって近代的な観光地になった地区もありますね!頼もしい若い人たちやひっぱる先導者の力でしょう。

我々が関わってきたオモトは、特に大きな景観的、経済開発的変化はありません。
もちろん崩壊したのですから、震災前と比べればコンクリートで固められ、新しい道が走り、なかったコンビニもできました。
ここで動かず、暮らしている皆さんは、再び、昔ながらの漁と畑をしてお暮らしです。

昨日、箱メガネで採ったというウニが届きました!
海の野菜、若芽も!
貴重なものですね。

ありがたし🙏

食べたい人は我が家に来てください(笑)
いろいろ含めて織り織りの日々をうたおうじゃないか!

オモトのウニ、ワカメと狛江野菜のグリル

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2021.6.29

【織り織りのうた】の奏でを夢みて・・・♪

4月便でお送りした杉並区のS.Eさんからお手紙が届きました。
(文面の一部より。掲載のご許可をいただきました。)
「ありがとうございました!昨日、1つを高校時代の親友に、誕生日プレゼントとして渡してきました。
彼女もヨガスタジオを運営しているので大変よろこんでくれ、ぴったり誕生会に間に合ってよかったです。」「ずっとこのマットと過ごせればと思っています。」「大切なものがある生活って素敵ですね。」と。

手織りのヨーガ・マットを通じて、互いの応援ができたりしたら、このマットは私たちの間をつなぐ楽器のようになるな〜
「すべてに原素の地水火風空はあるが、それだけでは自然は成り立たず、維持する生命力が必要。」これはヨーガの教典『バガヴァッド・ギーター』7章にある「真実を知る」について説いた言葉ですが、こうしたときに思い出されます。(バガヴァッド・ギーターの学習会はこちらから→http://www.tryambakam.jp/cms/2021/01/27/毎月開催%E3%80%80成瀬%E3%80%80貴良先生との学習会/)
マットも、モノの価値や利己的の活用なら寿命は短いでしょうが、そこに生命力がある時(互いに維持したいという願いの根本を知る時)、そのモノは長く保たれたり、継続されていくのでしょう。

お手紙ありがとうございました。

【織り織りのうた】は2011年4月に発起し、その運営はヨーガ教室トリャンバカム・ヨーガ・センターの協力でできました。
ヨーガの哲学と実践が一つになったヨーガをお伝えしています。ヨーガの長所を日常に落とす実践の場として、この【織り織りのうた】への支援・協力活動があります。
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4月1日便『小鳥の賑わい橋』『光の波』虹マット

『光の波』


『小鳥の賑わい橋』

春を喜ぶような元気の湧くマットは虹マット。

3日、杉並区のS.Eさんへ出発。

小鳥たちの賑わいの歌が聞こえてくるような『戯れ橋』(虹:ランダム)

『光の波』と名付いたのは虹グラデーションマット。
鮮やかさの中にやわらかな揺らぎを感じました。


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黙祷

11日の夕べのヨーガ(15時〜)は
黙祷で始まるでしょう。

あの日以来
黙祷が祈祷を聞く時間であると感じ、
黙祷は日々そのものだと実感した。

どんな、どんな瞬間も贈り物で、愛おしい刹那。

「生きる」ことをするとはなんだ?と思い
同時にありありと「生きている」についてを瞑想した。

君は「生きる」をしたいか
それはなぜだ?
あなたはだれ?
どこに生まれ、
いまどこにいるのか?
なんという名で
何がしたい人なの?
何をするというのだ?
それをするのか、それともしないのか?
なぜするか、それはどうだ。
君は誰だ?
なぜ居る?
それは願いか?
あなたは何を希、それをするか・・・
・・・
・・・
長い時間
黙祷という行為の内に強い祈祷へと流れて行くのを
待ち、幾度となく見つめた。
そういう機会を
自然に、ありありと与えられたのが3.11でした。

大いなる天に空に、大地に合掌礼拝

讃えたい気持ちを!


讃えたい気持ちをどう表したら良いのでしょう。
祝して何か🎀をしたいけれど、何が喜ばれるのでしょう。

オモトで喜ばせていただいたのは
みな「自分のもの」で迎えてくださったり喜ばせてくださったこと。
私が訪れれば自慢の作物や手仕事のもの、そして久米子さんもいつも種から育てた野菜や豆と行った農作物や海で夫様と棒に巻きつけて、箱メガネで、わらじを履いて岩の上を行き来して獲った海産物をくださいました。そして、この素晴らしい織物があります。

私が作っているものって、日々積み重ねていることってなんだろうと思う。
梅干しも手つくりしたのがいっぱいあるけれど、梅は買ったものだ。自分の庭で育てたもんじゃない。そうやって考えると、私たちには自身を象徴するものって一体何なのでしょう。

被災から10年。
大津波に大自然の凄さを見、
あっけない崩壊を見、
人々の動きを見てこられた織手の久米子さん
頼るのではなく、自分でなんとかしなくてはならないとただただ仕事をされた。
怖い海ではなく、それでも恵の海だと抱きしめ、
夫様が心の病になっても漁の再開を夢見て準備され、再び始めた。長い時間がかかった。

仲間がしようがやめようが、
織ることは当時送ってくださった物資や古布へのお礼であるし
改めて知ったこの土地への歌だと手を休めず、むしろ楽しんでいらっしゃいました。
そして、昔から大好きだった手仕事が私のできることとおっしゃっていた。

いま、コロナ感染症で多くの人々が恐ろしいと不安になって右往左往し
職を失い落ち込んだり
あるいは新たな職を状況に合わせて人々が生きていますが・・・

私は、どんな状況下であろうと、
周囲がどんなにさまざまに変わろうと、変わらない久米子さんの毎日を見て、その不動で一心の姿に、ただただ驚異し、励まされました。
感じるままに、思ったことを貫ける姿、合掌礼拝のみです。

サポートの就労支援のように始めたけれど、最も救われたのは私の方だ。
同様に、織りものの仕上がりや質よりも、その意気に惚れた人、励まされた人、讃えたい気持ちになった人がほとんどだと思う。

さて、はて。。。
どのようにしてお讃えして差し上げよう。
感謝の気持ちでいっぱいです。

これを読まれた皆さんなら、何をお送りしますか?
どんな風にお讃えして差し上げたら良いのでしょう。。。

仲介人